>第4回:林よしえ(14期)
>第3回:松浦真弓(13期)
>第2回:佐山泰弘(12期)
>第1回:戸井武司(11期)
「猫作家」のパイオニア
気持ち良さげに目を閉じて丸くなった姿、おすまし姿など、生き生きとした猫の姿をモデルに粘土の置物を製作して約20年。当初は日本にそうした猫作品がほとんどなく、「猫作家」のパイオニアと呼ばれる。作品を常設するギャラリー「シャトン・ド・ミュー」には猫好きにはたまらない作品の数々が並ぶ。愛猫をモデルにした作品は「佐山さんのみーちゃん(ミルク)」と呼ばれ、ひときわ人気が高い。
猫との出会いが天職との出会い
きっかけは、グラフィックデザイナーの仕事をしていた27歳頃、怪獣の粘土作品を趣味で作ったこと。手仕事で物を作り出すことを楽しんだ。その頃、猫を専門に撮る写真家の勧めで自分の愛猫をモデルにした作品を製作し、「猫作家」の道を歩み始めた。 気がつけば、子供の頃から猫に愛着があり、ずっと猫が身近にいた生活。人から譲り受けて飼っていた猫をモデルに、手のひらサイズに乗るサイズで作った最初の粘土作品が人気を博し、猫作品作りの魅力にはまった。以前は猫のテーマは作家活動の一部と考えていたが、個展などするたび、作品を愛する人々から称賛の声が届き、今までやってきたことは間違っていなかったと確認。2012年頃、生涯、猫を専門的にやって行こうと決めた。猫は人間に一番近い場所にいて、地球上で特別な動物だと思う。猫を扱ってきたから今がある。 現在は粘土の立体造形のほか、水墨画、日本画も描き、陶器でも作品を製作する。依頼があればほかの猫をモデルにすることもあるが、基本的には自分の愛猫をモデルにしている。
好きなことが道につながる
子供の頃は松本零士、水島新司などのマンガ作品が好きで、マンガ家になりたいと思い、アニメ雑誌に掲載されたこともある。会社勤務時代に有名なアニメ作品の版下を作る仕事をしたことも。大学時代は人形劇団に所属し、自分で人形も作る活動をしていた。 さまざまな出会いが今の道につながってきた。何かをやっていれば何かにつながる。高校時代に何をしたいかわからなくても、「これはだめだ」と自分でつぶさず、面白いと思うことを見つけてやっていけばいい。
やっていることを自分が楽しむこと。それが大切。
佐山 泰弘(12期) 造形作家、画家
「猫作家」と呼ばれ、猫をモチーフにした粘土の置物や絵画作品などで数多くのファンを持つ。 越谷北高校在学中の所属はギター部。 公式サイト: http://homepage2.nifty.com/workshop-tamaya/index.html 常設ギャラリー:シャトン・ド・ミュー: https://sites.google.com/site/chatondemieux/home
取材・撮影:石井真弓(写真家・文筆家 越谷北高卒業生)
しらこばと祭参加報告
しらこばと祭 ゲスト企画決定!
22期生卒業30周年学年同窓会が開催されました